新卒採用には内定辞退が付き物です。
24卒の新卒学生は約2.3社の内定を保有しているとのデータがあるくらいです。
採用担当の皆さんも内定辞退を見越して、複数名に内定を出していることでしょう。
内定辞退を防ぐ絶対的な施策はありませんが、私が下記ポイントが重要だと考えています。
- 配属ガチャへの不安の解消
- 納得感のある内定承諾
本記事では、学生が内定を取得後の動向について解説していきます。
正直、〇〇ガチャって言葉は好きじゃないです・・・
1人あたりの内定保有数
内々定保有社数(平均)の推移
引用:マイナビ2024年卒内定者意識調査
学生1人当たりの内定保有数はコロナ禍ではやや減少しましたが、上昇し続けております。
上記の調査によると、第一希望に内定承諾をするタイミングは5月下旬~6月中旬(24年卒)とのことです。
とはいっても内定承諾書に法的拘束力がないことは学生には浸透しております。
今までは内定承諾後に辞退されるのは稀なケースでした。
最近では、承諾後の辞退は一般的になっていると感じます。
ちょっと学生優位すぎる・・・?
配属先の確定時期
引用:リクルート 就職みらい研究所調べ「入社後の配属に関する状況(3月卒業時点調査)」
内定後に配属先が確定する時期と学生が希望する確定時期の調査データとなります。
ここで学生の希望と乖離がある項目としては2つあります。
①学生が最も希望する確定時期
→入社前
②学生が希望しない確定時期
→入社後
学生の希望としては
内定承諾前や入社前の早いタイミングで配属先を知りたい
企業側としては
入社直前や入社後ではないと確定はできない
初期配属確約型の採用であれば問題は解決できるとは思います。
しかし、まだ総合職採用型が多い現状では、入社前の早いタイミングで配属先を確定させることは非常に厳しいでしょう。
内定者フォローの実態
引用:マイナビ2024年卒内定者意識調査
学生が実施してほしい内定者フォローの調査結果となります。
多くの企業が実施しているフォローだと思います。
コロナ禍によりWEBでの会社説明会・面接は一般的になりました。
ですが、内定者フォローの段階になってくると対面開催を望む学生が増えております。
私の現場でもWEB→対面に移行する企業は24卒では増加しており、実施形式の問い合わせをいただくことが増えました。
また、同調査によると
内定保有者に対して、企業から事務連絡以外でどの程度の頻度で連絡が欲しいか聞いたところ
「月1回程度」が最多との結果でした。
学生と話す機会もたまにあるのですが、正直、そこまでの連絡頻度を求めている印象はないです。ただ、内定承諾後に事務連絡以外一切ないのはよくないと思います。
入社意欲を高めた理由
引用:マイナビ2024年卒内定者意識調査
学生が入社意欲を高めた項目と企業側がPRしている項目の調査データとなります。
やはり
- 福利厚生
- 待遇
- 社風や雰囲気の良さ
上記項目はいつも上位に。
企業側も積極的にPRしている印象があります。
福利厚生や待遇面をすぐに変えるのは難しいですし、私もそれだけが全てだとは思いません。
- 社風や雰囲気の良さ
この項目を重点的にアピールすることが大事だと考えます。
調査によると、学生は下記の順番で社風や雰囲気の良さを判断しております。
- 人事担当者
- 面接官
- 先輩社員
面接官はなかなか難しい部分があるかもしれません。
人事担当者だけではなく、多様な先輩社員との交流の場を設けることが大事になります。
内定通知前に先輩社員座談会のコンテンツを実施している企業も多いと思います。
内定通知後のフォローにも実施は必要不可欠だと考えます。
インターン期間の座談会について記事を書きました!
まとめ
私の現場でも、「残りの学生生活を十分に楽しんでほしい」と基本的にフォローはしない企業が意外と多い印象です。
確かに、入社前にたくさんの研修や課題の提出があるとのは良くないと思います。
しかし、内定者フォローは入社後のミスマッチをなくす施策の一環でもあるのです。
配属ガチャの問題や早期離職などは、入社前のフォローによって軽減できる部分はあるのではないでしょうか?
学生がフォローについては対面を求めるのにはそういった理由もあると思います。
最近は外部講師を招いて、第三者からの内定フォローの実施が増えているみたいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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